だんながまた5時に帰ってきました。
昨日、私は仕事帰りに都心某所で演劇を観て、10時半ごろ劇場を出たら
「これからごはん食べて帰る」
という留守電が入っていたので、都合が合えば一緒に、と思って折り返したところ、同僚と行くので無理だと素で断られました。
まあ、だめもとなので仕方ないでしょう。
良い劇を観た後の高揚感と、寂しさと空腹を抱えて帰宅しました。
(地元スーパーでなめろうを買って日本酒の肴としたのですが、まずいことまずいこと)
しかし、やはりむくむくとわいてくるものがあったのです。
ここでちょっと、断られた直後→帰宅までに書いたはいいが、送るのもやぼだよな、でもそれじゃ私の気が治まらないしな、と逡巡し、結局送らなかった私の携帯メールを引用してみましょう。
「3回財布落としたから今日は自制しよーって反省する週とかないの?人の金で飲んであたしは家でアナタの荷物待ったり残り物食えってか?ごきげんもとってもらえない強い人間なのかわたしは?もううんざりだよ!と思ったけど急に私との飲みはいつも無理なんだよね 深夜虎ノ門で迷って徘徊してても会社の人と飲んでたアナタだし。どーせ何で怒ってるのって言うだけなんだろーし。」
まー、恥ずかしいですね。
「強い人間なのかわたしは?」って辺がやけに大げさで、いかにも観劇後って感じですね。
冒頭の「3回財布落としたから」を解説します。
だんなはここ最近、激務に追われた一週間の最後の金曜、同僚と朝まで飲み、始発で帰るはいいが寝てしまい、たまに目覚めては「今 上中里」(ってどこだ?)「今 大船」「今 川口」等々の電話を7時すぎぐらいに繰り返した結果、9時ぐらいにようやく帰宅するという生活が続いています。(ちなみにうちは横浜)
そこで3回財布を紛失し、うち2回、京浜東北線車内でスられています。
皆さんも気をつけて。怖いよ、京浜東北線。
一回につき●万。計算するのもしゃくです。
妻としては、同僚と盛り上がってるのに電話するのは野暮だと心得てはいるつもりなのですが、今この瞬間財布すられてんじゃないかと思うと、気が気ではないのですよ。
2時ごろ電話掛けまくり、結局つながらない。
「電話をしろ」と留守電入れても、朝かんで含めるように懇願しても、つながらない。
眠りかけた頃、帰ってきて、「無くした」なんて言われた日にゃどうよ。
私、生殺し状態じゃんよ。
酔って寝て起きたら財布がなかったって心底へこむものですが、3度目ともなると、ちょっと同情の余地ナシって思いませんか?
自分だったら、ちと自制しようと思うし、そう思わなくてもそうすることが同居人への態度、けじめだと思うのです。
たとえ仕事でストレスがたまって、発散しなきゃ気がすまないと思ってもです。
飲むだけがストレス発散じゃないと思うし。
(私もけっこう酒飲みなのですよ それにしてもです)
財布を抜きにしても、オヤジ狩りやら通り魔やら何かと物騒な昨今、純粋に私はだんなの身を心配しているのですよ。
かつ、「私だって楽しみたいのに。どうして一緒に楽しんでくんないの!」という思いもある(けっこうこれが本音かも)。
それなのにですよ。
今回も「今日 同僚と食べて帰るから先に帰れ」
と言う。
私の貸した金でですよ。
普通なら、あともう1000円しかないから帰るってな状況でですよ。
まあそれはいいとしましょう、
それで今(5時)帰ってきて、
「早く帰ってきたのに なぜ怒るんだ」
と、よく分からないことをわめかれ起こされる。
酔ってるので自分はさっさと寝てしまい、悶々とした私が残される。
ここのところ毎週、そんなんで私が怒って、週末気分が台無し、みたいなのが続いています。
正面向き合って話はまだできる。
(そのうちうざがられて耳も貸さなくなったらおしまいだけど)
謝りまくられる。
だけど突き詰めると、「電話一本しなかったのがなぜそれほど怒りにつながるのか」というのが彼の本音らしい。
電話一本する、しないの物理的な話じゃないのに。
「今日遅くなるけど 先寝ててね」
っていうのは、相手への思いやり、気遣い、愛情ではないのか?
「今 一緒に過ごせない状況だけど、あなたのことは気に留めているからね」というサインを送られるだけで、家で待つ者の気分はどれだけ違うことか。
なぜ私からせっついて「愛情をよこせ」といわねばならないのか?
そうすると、
「ごきげんもとってもらえない強い人間なのかわたしは?」
ということになるのですよ。
なんかもう、
「心配している」
「一緒に過ごしたいのに」
「いつもご飯作って待ってるのに あなたにつくしてるのにどうして」
とかっていうのは、男はうざいんだろうな。
世の女性は、こういう「空振り感」をどう処理してらっしゃるんだろうか。
(え そんな人いませんかそーですか)
でも、書いたらなんかすっきりしました。
この気持ちを、創作に転化せよ!
というのはかっこよすぎですかね。
がんばります。
だんなも私の想像を超える激務なのであろう。
受け止め、転化できたら感謝せねば。
ぜんぜんまだですが。
今日観たのは「
書く女」。
樋口一葉の生涯を寺島しのぶが熱演。
恋愛のモヤモヤや、不遇な境遇を創作(執筆)に転化する話でした。
さっそくちょっと影響受けてます。
書くぞー。