鶴見川日記


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●「新リア王」(高村薫著、新潮社)●

・・・といいたいところなのですが。
すみません。まだです。だいぶ先になりそうです。

私、「高村薫が好き」とフツーに言って廻ってるのですが、自称●●って本当にいいかげんなもんで、『リヴィエラを撃て』とか初期のいくつかは読んでないし、彼女の代表作でもあろう『晴子情歌』は未読だったりする。昔の言葉遣いで、なんか難しそうで。

で、その続編らしい『新リア王』。昔の言葉遣いもあるけど『晴子情歌』よりは読みやすそうだし、こっから読んでもいいだろうと、長い逡巡の日々を経た末、まず上巻を購入。しばらく熟成させたうえ、数日前から通勤電車で読書開始したのですが。。

・・・・・。
・・・きたよ、のっけからきたよ、吹雪の青森。男。長い独白。。。。。
あれだよ、ドストエフスキーを彷彿とさせるよ。主人公がぐだぐだずっと、自分の感情の起伏について何ページ分も考え続けるってやつ。
ぐっっ・・・

脳味噌もう硬くなってんのか、速読派の私が3日目にしてまだ5ミリぐらいしか進んでないよ。

読破できるか不安になってきた。
「自称ファン」の沽券に関わるので、頑張る所存でございます。



♪ところで♪
世界中の犬の一匹でいいから、人間の言葉を話せたら聞いてみたいことがある。
最近の、「服を着せられる」ことについてどう思うのか。
あれ、梅雨時のストッキングみたいに、まとわりついてうざくて嫌なんじゃないだろーか。
今日帽子まで被ってる犬みて、ふとそう思ったことだよ。
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by chocciu | 2006-02-16 23:06 | 読書


●「沖で待つ」(絲山秋子著、文藝春秋)●

沖で待つ
絲山 秋子 / 文藝春秋
ISBN : 4163248501
満足度:★★★

上の単行本は2月24日頃?発売予定らしい。私は今月の文藝春秋収録バージョンで読みました。石原慎太郎、やっぱり今回も怒ってましたな。いったいいつほめるのか・・・。

絲山さんの作品は『イッツ・オンリー・トーク』以来2作目です。結構面白くて、次もなんか読もうと思ってそのままになってしまっていた。

柴門ふみの『同級生。』を、『同期。』に換え、かつ恋愛抜き、みたいな感じ(なんじゃそら)。福岡営業所に同期として派遣された自分と太っちゃんとの関係をずっと綴ってるのですが、なんとなくほんわか系の太っちゃんの仕事ぶりとか、ベテラン事務職・井口さんの存在とか、クレーム処理の様子(「もめる現場のにおいを感じる」)とか、転勤族の悲哀とか、働く者にとって“ああわかるわかる”な空気がそこかしこに描き出されてて、さすが総合職でずっと激務をこなしてきた方の書くものだな、と思った。太っちゃんの秘密を秘密のまま終わらすとこも、粋ですな。

ただ、選考委員の方々が「女性総合職の出現によって女と男の台頭に働く場が生れた。(中略)その新しさがいかなる意味を持ち、どのような可能性を人間にもたらしたかを追求したのが本作」(黒井千次氏)等々、「働く女」「実社会」を生き生きと描いている、的なほめ方をする人がけっこう目に付いて、うーん、ほめるとこはそこか?と思った。うまく言えないけど。

そして、私は太っちゃんのようないわゆる「気のおけない同期の男」がいる職場で働いたことがないので、羨ましいなあ、と。そもそも、少なくとも私のいる出版業界では、大手でない限り、『同期』という概念は薄いのではないかしら?同じ年度に一緒に入社する人ってことでしょ?よく早○田とかの出身の人(特にオジサン)が、「●●は俺と同期で・・・」なんて言い方をするけど、そういう「横の連帯感」をそういや私は持ったことがないですわ。いや、だからどうってわけでもないんですが。

♪ところで♪
バレンタイン、タマゴンにチョコと、本でもプレゼントしようかと本屋を物色。ちょうど新刊で、
究極の勝利―ULTIMATE CRUSH
清宮 克幸 / 講談社
ISBN : 4062132710



が平積みになっているのを発見。
タマゴンは寝ても覚めてもスポーツ スポーツ スポーツ!なので、こういう本が大好き(なので、金子達仁とか、後藤正治とか、私も読まされてます。NUMBERは7年分在庫あり)。
で、タマゴンは清宮監督好きだし、即買いでしたが、プレゼント用につつんでもらうの、ちと恥ずかしかった。
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by chocciu | 2006-02-14 23:33 | 読書


学芸大学で飲み

今日はタマゴンと東横線は祐天寺~学芸大学前を散歩し、威勢のよいにいちゃんたちが切り盛りする焼き鳥屋で飲んでかえる。相変わらず腹痛で本調子じゃないのが悔しいが、楽しかった。タマゴンが財布を落とし、警察の世話になっていた。
そしてタマゴンは今日、嬉しいことを言ってくれたよ。
↑と、言ってくれた記念に書いとく。
ちょっとした一言が嬉しいもんさ。

祐天寺、学芸大学前、住み易そうだけど家賃高いんだろーな。
隣が中目黒、代官山、ちょっと行った反対隣が自由が丘だもんな、当然か。

♪ところで♪
オリンピック始まりましたね。
モーグル予選終わったとこまで観た。
タマゴンは決勝始まったら起こして、と早々寝てしまったが、
あたし3時までおきてろってことかい。
でもあと2時間弱か。なんか読んでよう。
上村愛子、2回目がんばれ。
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by chocciu | 2006-02-12 01:13 |


目黒で飲み

生理痛全開だけどくやしいから飲んできた。
だってやってらんないもんー
編集長とか後輩とか同輩とかふがいない私とか●★☆△×
さけはたのしい でもやっぱ眠気と腹痛で辛かった。
これから週末だってのにやなことは平日中に片付けときたかったよ。

目黒はすっかりおしゃれになりましたな。
駅ビル、「サンメグロ」の頃を覚えてるんですが、隣の五反田チックな、ごしゃごしゃしたイメージがあったのですが、いまはオシャレなアトレができてどっちかつうと反対隣の恵比寿な感じを狙ってあすな。

それでさ、そのアトレの中にある有●堂って大き目の書店に行ったんだけど、そこも改装されて綺麗になってるのはいいんだけど、レジの位置がなんかおかしいの。ゆるいカーブの半円の線上にレジが6つぐらい並んでて、真ん中へんに客が一列に並んで、「お次のお客様どうぞー」って呼ばれてから客がレジに向かうんだけど、そのど真ん中にでっかい柱があって、列から離れたレジが隠れて見えなくて、客も店員も、すごいからだを反らさないと互いが確認できないの。
あの柱ぜったいジャマ。

うまくかけてるかしら、あのね、酔ってるから、かんべん。

とりあえずその本屋で今日発売の文藝春秋をかってきましたぞい。
芥川賞、週末にねっころがって読も。
石原慎太郎、いっつも選評で怒ってるけど、今回も怒ってんのかしら。
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by chocciu | 2006-02-11 00:56 |


●「県庁の星」(桂望実著、小学館)●

県庁の星
桂 望実 / 小学館
ISBN : 4093861501
スコア選択: ★★★★

「映画化決定!」と帯にあるとおり、まるで映画化かドラマ化を見越して書いたのでは?と思うほど、キャラ立ちした人物がたくさんでてくる話。確かにスーパーって、惣菜売り場のおばちゃんとか、警備員のおっちゃんとか、変ったお客とか、いろんなキャラがいて、人間くんずほぐれつドラマは作りやすいかもね。あ、ほらフランス映画でそういうのあったじゃん。なんだっけ、、あ、「百貨店大百科」だ!

やる気のない、ダメダメな主人公が、とんでもない環境に放り込まれて嫌々日々をすごし、でも環境にもまれるうちに変ってきて、周りの彼を見る目も変ってきて、最後は皆でがんばってハッピーエンド!・・・という話はわんさかあって、これもそういう話なのだけど、やはり「役人」と「民間」の感覚のギャップから生まれるズレ?が可笑しい。「産業労働部産業振興課産業支援班」などという長い肩書きとか、書類や数値、前例ばっかり気にしてるとことか、おもむろに「意見書」を提出してくるとことか、「書類が不備で受理できない」とか、「そうそう、役人てそうなんだよ!」と、半休とって納税滞納の督促状持ってけんか腰で役所の窓口で対決に望んだこと一度ではない私は共感しまくりで笑っちゃいました。

出世のことしか頭にない県庁のエリート野村が、最後には「現場のことを何もわかっていない!」と消防署の役人に憤るほど、人間性が変っていく過程を巧みに描いていて面白かった。パートのベテラン・二宮とその息子のストーリーもよい。何箇所か、「これどっちが喋ってるの?」と思ってしまうような会話文の頻発が気になったけど、たいしたことではない。

それにしても2月25日公開だって。最近はすぐ映画とかドラマになるのね。柴崎コウはともかく、織田裕二かあ・・・。あんな顔の役人っているかあ?いや、探せばいるでしょうけど、イメージ的に役人顔ってソース顔よりしょうゆ顔だよねえ。(古いたとえですいません)
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by chocciu | 2006-02-09 21:49 | 読書


●「容疑者Xの献身」(東野圭吾著、文芸春秋)●

容疑者Xの献身
東野 圭吾 / 文藝春秋
ISBN : 4163238603
満足度: ★★
(↑今日からこれに変えます スコアってなんだかよく分からないので)

東野圭吾を読むのは2回目だと思うけど、最初のはエーと・・・今調べたら『宿命』のようです。

・・・と、前作の印象が薄いのはナゼ?と、少々の不安を抱えつつ、タマゴンが買ってきたこの直木賞受賞作に挑む。

・・・うーん、不安的中かも。なんだろう、ミステリーを読み慣れていないからか、刑事とその上司や同僚、犯人などとのやりとりが牧歌的に感じちゃうんだよな。
「わかるかね ワトソン君」
みたいな。刑事モノだと、どうしても我が敬愛する高村薫先生の、読んでるこっちも全身ギラギラしてきちゃうような世界が一番私に刷り込まれてしまっているので、なんかのんびりに感じてしまう。

東野圭吾はどの小説もそうなんでしょうか、一文一文が短めですね。平易で読みやすいのですが、かつては「どかっとずしっとしたものを読むのが読書!」とばかりに、ドストエフスキーやらガルシア・マルケスやらに挑んでいた私には少々物足りないというか・・・。

まあ、これはお門違いのいちゃもんというものでしょう。言葉のつむぎ方は作家の数ほどあるというもの。問題は物語の中身、世界観です。

ところが、こっちも私、ダメでした。まず、

※※その前に、ネタバレ注意報です 知りたくない方は気をつけて※※


あの石神。主人公には感情移入して読みたいのに、最後まで同情できない。「これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった」と靖子はいうが、そ そうかあ?いや、人嫌いだった石神が不器用ながら初めて人を愛した、一途に、というのはわかるんだけど、やっぱり、自分のすごい秘密(弱み)を握っている、友達もいなさそうで自分にほれてそうな男には、女二人の家族は警戒するよなあ。靖子が無防備すぎる気がした。

そして、トリックのために別の人を●●(一応伏字で)・・・って、どうなのよ?一途な愛のためなら浮浪者の一人や二人・・・って、それはひどくないかあ?そんな犠牲の元に成り立つ献身や愛は、まったくもって共感できませんぞ。

というわけで、報道によると、直木賞選考の際には選考委員の意見が割れて多数決かなんかで決めたそうだから、選評を読むのを楽しみに待つことにする。


♪ところで♪
今日は昼食べに出たら、近くのビルがすごい報道陣と警備だったのでなんだろーと思ってたら、紀子様のご公務でした。あの界隈では、舟木一夫コンサート以来のフィーバーぶり。
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by chocciu | 2006-02-08 22:27 | 読書


●「物は言いよう」(斎藤美奈子著、平凡社)

物は言いよう
斎藤 美奈子 / 平凡社
ISBN : 4582832415
スコア選択: ★★★★

文芸評論家・斎藤美奈子さんの著作で今まで読んだのは「あほらし屋の鐘が鳴る」「読者は踊る」「趣味は読書。」「文学的商品学」「L文学完全読本」「。辛口批評で、有名作家でも遠慮なく切って、かつインテリジェンスな語り口、ユーモアも交えまくり。なので、好きなのです、この人の書くもの。

覚えてるのは、「文学的商品学」の中だったかな、うろ覚えだけど、「渡辺淳一の小説の服装の記述は必ず色+形状+アイテム名、色+形状+アイテム名の繰り返し」(例「紺のフレアーのスカートを身に付け・・・」)とかいうの。“慧眼”という言葉がぴったり。

本作も「フェミ・コード(=言動がセクハラや性差別にならないかどうかを検討するための基準)」というキーワードで、「女の涙には勝てん」「男はスケベだ」「女だからこそ・・・」等々、政治家や著名人により発せられた、フェミ・コード的にNGな言葉を羅列し検証していく。フェミニストが異議申し立てをすると、新聞は「かみついた」と表現するが、それはなぜか、とか。ジェンダー・フリー教育や雅子様御懐妊報道など、タイムリーな話題も満載。

読み進んで後半までいくと「何もここまで重箱の隅をつつかなくても・・・」と思ったりもするのだが、この方は「何もここまで重箱の隅をつつかなくても、とお思いだろう。だけど、・・・」等々、必ずといっていいほど読者の意識に先回りして、解説してくれるのだ。やっぱりインテリだ。

「フェミニスト」に対する世間の偏見とか、実際偏見の原因でもある一部のフェミニストの振る舞いとかに関しても触れられているのだが、なんだかんだいって、少し前の世代よりも、自分がお茶くみとか制服なしで働いたり、男と「家事分担」とかって言って共同生活できてるのも、先人の女性運動の方々の汗の上に築かれているっていうのはあるんだから。フェミ・コード的にNGな言葉にはせめて敏感でありたいと思う。

それにしても、さすがに最近は「愚妻」「愚息」なんて言う人はいないよね。結婚相手をどう呼ぶかでその人の人となりがあらわになってしまうそうだが、私結婚したらなんて呼べばいいんだ?「主人」「連れ合い」「ダーリン」「夫」「ダンナ」「パートナー」・・・「主人」は絶対やでしょ。や やっぱ「夫」か「ダンナ」が無難かな?
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by chocciu | 2006-02-07 21:25 | 読書


●「渋谷ではたらく社長の告白」(藤田晋著、発行アメーバブックス、発売幻冬舎)●

渋谷ではたらく社長の告白
藤田 晋 / アメーバブックス
ISBN : 4344990064
スコア選択: ※※※※

サイバーエージェント社長の藤田晋の自伝。作家志望だったこともあったそうで、現在もマメに渋谷ではたらく社長のブログを更新している。平易な文章だけど、無駄な修辞や言い訳がなく、正直者な感じで好感が持てた。会社を大きく見せるために、社員3人でわざわざ3次面接までやるとか、25歳の社員に取締役になるよう話を付けていたのに、もっと高学歴で経験もある30代の社員を採ったからって急に話を反古にしたり、「なんだかやなヤツだな」と思わせるエピソードが満載なのだが、隠し立てなく何でもあけっぴろげに書いているので憎めない。まだ奥菜恵と離婚する前の著作なので、元奥さんのエピソードもあり。彼女の話になると急にのろけモードになるのもご愛嬌か。

自虐ギャグのセンスもあり。会社を設立していざ仕事、となったのにインターネット接続ができない、ITなのに!とか。

それにしても、ネットバブルの頃のこういう会社って、実際の業績以外の要素─IT企業の評判とか、株の動きに左右されて、地に足が着いてなさそうで、なんか大変そうだなあ。バブルは去ったけど、社員は働いてて不安にならないのかしら?社員は毎日会社に寝泊りしてまで、いったい何をやってるのだろう?私まだ「今時の若い●●は・・・」なんて台詞が出る歳じゃないし(つうか藤田社長とタメ)、そんなアナログ人間でもないと思うんですけど、未だIT企業の社員てどんな仕事してるのか想像つきにくいです。

本人も内容で「やばかった」みたいな感じでふり返っていて、「株価を吊り上げるために」「株主のために」「なんとか赤字を黒字にする」ことばかり考えていて、社員のことや、長期的視野に立った仕事そのもの、なんかをおろそかにしていたので、迷走してしまったと。やはり、何十億、何百億の赤字、黒字、等々背負って働くって、人間性のどっかが麻痺するようなところがあるんでしょうな。

ま、こういう動かす金のケタが違う人々の世界、会社上場に向けての苦労話とか、ホリエモンや三木谷さん、村上さん等々おなじみな面子のエピソードなど、いろいろためになる内容満載で面白かったすよ。
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by chocciu | 2006-02-06 22:52 | 読書


サケ

今日は地元でのみ。
かようなのに
いいのかしらー
でもさ世界には場所は違うのにロシアにウォッカとか南米にテキーラとか日本に日本酒とか、
場所違っても脳麻痺させてハイになれるのみもんそれぞれ開発してんだよね
それだけ人間に必要ってことだよねーー
ってことで今たのしい。
おやすみなさい
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by chocciu | 2006-02-01 00:31 |

    

33歳女、編集業者による日記です.
by chocciu
プロフィール
34歳、女、旦那と2人暮らし、神奈川県在住、仕事は編集、夢は印税生活。

スキ:散歩、漫画だらだら読み、カウリスマキ、是枝裕和、高村薫、西原理恵子、国内ぶらり旅、鶴見川チャリ。

キライ:ほうれん草のごまあえ

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