鶴見川日記


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●「東京タワー オカンと僕と、時々、オトン」リリー・フランキー著、扶桑社●

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
リリー・フランキー / 扶桑社
ISBN : 4594049664
スコア選択: ※※※※

ちょうど読み始めた頃、「100万部達成」のニュースを知った。福岡県は筑豊、小倉で生まれ育つ著者のノスタルジックな自伝なのかなと思って読んでて、実際ノスタルジックなエピソードのオンパレードなのだ。「三丁目の夕日」とかがヒットしてる理由(ちと前「クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲」という名作もありましたね)と同じな感じで売れてるのかなー、でもちょっと読みにくいなー、と、速読派の私がちょっと読んではかばんにしまい、またちょっと読んではしまい・・・な感じでえっちらおっちら読んでたのでした。最初は。

息子が親元を離れてから、物語が流れ出す。後半から最後にかけてずっと綴られるオカンのあの話よりも、息子の、オカンに悪いと思いながら、ゆるゆる惰性で流れる日々をすごし、自己嫌悪に陥りながらも何もしない、さらに自己嫌悪。、という日々の描写が身にしみた。

自分が幼い頃、サワガニ採って遊んだこととか、その場所に25年ぶりぐらいに行ってみたら整備された公園になっちゃってたこととか、お母さんが一回だけ私の前で号泣したこととか、そんなことを思いながら読んだ。

大切な人に「ありがとう」とちゃんと口に出して言って、一日一日を大事にしていこう、と思わせる本でした。
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by chocciu | 2006-01-30 22:20 | 読書


オニババ誕生の瞬間。

入って2ヶ月足らずの後輩君の文章指導。
元新聞記者だったらしく、私も前職が新聞社だったので、
なんとなく、他人に文章を直されることのくやしさというか、プライドがあることはわかる。

ただ、こちらとしては強圧的な言い方はしていないつもりだし、
(むしろ、自信を持っていうがこんな温厚で寛大な先輩いるかって感じ)
この会社で先輩に指導されて自分が「なんで?」と疑問に思ったことは
彼にはすまいと気を使ってるつもりだし、
彼が言い返して、その言い分に納得できれば「それもそうだね じゃあモトイキでいいか」と素直に認めてるし。

だけど彼のプライドは幼稚で、ずいぶん経ってから
「これは●●だから間違えちゃったんです」と突然弁明してきたり、
言い返すわりには変換ミスとか引用もれとか、赤字校正漏れとか、初歩的な間違いが多い。

こっちだって、対決姿勢で赤入れてるんじゃないんだからさ。
なぜ間違えたかなんて、責めたりしたことないでしょうよ。

先方取材の前に、一応こっちで解決できることもあるかも知れないし
一声かけてね、と言っても、「ひとりでできるもん!」てことを誇示したいのか、
勝手にどんどん電話かけちゃうし。
かけるならこっちだって写真取り寄せとか、ついでに聞いてほしいことあったのに。

もう知らん。
私だって悪態つきたくないし、どうせなら仲良くしたかったし、
ストレスだらけの環境で、なるべく私は彼のストレスにならないように努めてたのに。

私がストレスだよ。
あんた、嫌い。

日に日に口調はきつくなる。
こうやって、職場のオニババが生まれていくのだろうか。
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by chocciu | 2006-01-27 21:11 | 編集者


●映画「プルーフ・オブ・マイライフ」を観た●



なんと、映画は「スターウォーズ エピソード3」という体たらくぶり。
引っ越して通勤経路が変わったら、帰りにぷらっと寄れる映画館がないもんですっかり観なくなってしまったわ。
というのは言い訳か。今年はもっとちゃんと観よ。
久々に新宿に繰り出しましたが、相変わらず人が多いこと。

さて、本作は27歳の繊細な娘を演じるヴィネス・パルトロウの演技が見所と喧伝され、確かにいこじでいじけがちな性格が、ジェイク・ギレンホールとの恋で少しゴキゲンになってくるとことか、良かったのですが、彼女とウマが合わない、やな感じのお姉さん役の人が、やな感じを演じきってて一番印象に残ったな。


映画つながりでもうひとつ。
クリストファー・ペンが亡くなったそうで。
「フット・ルース」のリズム感ゼロのダンス、好きでした。
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by chocciu | 2006-01-25 23:17


●「凍」沢木耕太郎著、新潮社●


沢木 耕太郎 / 新潮社
ISBN : 410327512X
スコア選択: ※※※※※


とにかくすごい。沢木耕太郎が、というより、描かれる山野井夫妻そのものが。標高何千メートルで、ロープに座って寝るとか、指や視力を失っての下山とか、その極限状態のなかでの冷静ぶり。

うちでは今、「ビバーク」が流行中(喫茶店を通りかかって「ちょっとビバークしてく?」とか)。山野井夫妻の崇高な佇まい、夫婦愛を前にして、「(タマゴンしか飲まない)ヤクルトと(私しか食わない)ヨーグルトは割り勘代に入れるか」とか、「寝る前の電気をどっちが消すか」とか、そういう醜い言い争いはちょっとやめよう、という、うちでのちょっとした抑止力になっております。(く くだらん。)

本作の魅力は、沢木耕太郎の語り口によるところも大だろう。夫婦だけで命綱をつなぎ、標高何千メートルで遭難、ということになると、どうしても「夫は妻を見捨てて下山できるのか?」みたいな、夫婦愛の物語を想像してしまうけど、そういう描写はしない。淡々と、本当にこつこつと寡黙に山を登る人のように、最低限の状況説明、心理描写しかしない。その分、本当にちょっとだけ夫婦愛に関するエピソードがでてくると、逆に印象に残る。「やはり、この二人は愛し合っていて・・・」等々、こちらのそんな下世話な想像力を二人は超えてしまってはいるのだけれど。

沢木耕太郎、山野井夫妻、両者のストイックな職人ぶりが合致した、素晴らしい作品。良い読書時間をありがとう。

山野井泰史さんの「山野井通信」がまた朴訥な感じですてきです。
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by chocciu | 2006-01-25 00:18 | 読書


●「一瞬の光」/白石一文著、角川書店●

一瞬の光
白石 一文 / 角川書店
ISBN : 4043720017
スコア選択: ※※


この人の読んだの初めてだった。

あのー、ぶっちゃけちょっとだめでした。
四十前のエリートリーマンが、暗い過去を持つ女の子①と、外国帰りの美人・家柄良しの公私とも公認の仲の彼女②との間でどっちを取るかで揺れ動くのだけど、

①「父親の虐待、精神病もちの兄の暴力、等々、肉親に虐げられてきた過去を持ち、鬱、自傷癖がある女の子」→人物設定が類型的な気がする。

②外国帰りなのに、なんか後半、①から彼の気持ちを取り返そうと、超献身的に料理を作りまくったり、「男の人は立てるべき」みたいな論を展開したりする。えええー?美人だし、料理できるし、そんなこと言ってくれるし、惜しみなく性の悦びも与えてくれるし、男にとってはなんかもう言うことなしな感じ。

まあ、普通なら①より②をとるだろう、ってところ、いろいろあって、ああいうラストになる。っていうのは話のねらいとしては分かるんですけど、なんか女の描き方が、男の視点なのが気になって感情移入できなかったですよ。

日本を代表する大商社内の出世争いとか、リーマンの仕事関連のエピソード部分の方が面白かった。
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by chocciu | 2006-01-24 00:19 | 読書


にこたま

昨日、文鳥のこと、土に埋められて雪降ってかわいそうと思ったけど、今日は晴れてよかった。
雪がまぶしい。

今日は二子玉川園に私のクリスマスプレゼント(遅いよ)を買ってもらいに、タマゴンと行ったのだが、冬のバーゲンセール最終日とかで大混雑で撃沈。てきとうに上野毛の辺歩いて、途中バス乗って帰ってきたよ。雪が残ってて、いろいろ、いい散歩になりました。

年末デパートでだめもとで応募しといたのがあたった。
玄海ふぐ鍋セットだよー
やったー
今年いいことありそうだー

と、小さな幸せをかみ締めてくのがこつだな。
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by chocciu | 2006-01-22 23:11 | 散歩


ありがとう

10年ぐらい実家で飼ってた文鳥が今朝なくなった。
母に電話したら母は鼻声。
うちの、いろいろなものを見てきた文鳥。
ありがとう。
そしてなんか、ごめんなさい。
一生忘れない。
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by chocciu | 2006-01-21 01:02


ゆうきをだして

上司を会議室に呼び出して意見するのは私には勇気がいることだ。
でもせっぱつまったら勇気を出さなくても意見できるものだ。
今日はそんな日でした。

白石一文、あと少しで終わりです。
終わったら芥川賞、直木賞受賞作読まなきゃ。
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by chocciu | 2006-01-18 22:47


白石一文「一瞬の光」

3分の一ほど終わったが読み終わる自信がない。
女の描き方が類型的なような・・・
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by chocciu | 2006-01-17 21:44


つらい

今日気分が楽になる薬2回飲んだけど楽にならないよう。
手がしびれて
何もかも面白くないよう。
つらいよう
まけないぞ
タマゴン早く帰ってこい
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by chocciu | 2006-01-16 23:49

    

33歳女、編集業者による日記です.
by chocciu
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プロフィール
34歳、女、旦那と2人暮らし、神奈川県在住、仕事は編集、夢は印税生活。

スキ:散歩、漫画だらだら読み、カウリスマキ、是枝裕和、高村薫、西原理恵子、国内ぶらり旅、鶴見川チャリ。

キライ:ほうれん草のごまあえ

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