鶴見川日記


カテゴリ:読書( 41 )



●「沖で待つ」(絲山秋子著、文藝春秋)●

沖で待つ
絲山 秋子 / 文藝春秋
ISBN : 4163248501
満足度:★★★

上の単行本は2月24日頃?発売予定らしい。私は今月の文藝春秋収録バージョンで読みました。石原慎太郎、やっぱり今回も怒ってましたな。いったいいつほめるのか・・・。

絲山さんの作品は『イッツ・オンリー・トーク』以来2作目です。結構面白くて、次もなんか読もうと思ってそのままになってしまっていた。

柴門ふみの『同級生。』を、『同期。』に換え、かつ恋愛抜き、みたいな感じ(なんじゃそら)。福岡営業所に同期として派遣された自分と太っちゃんとの関係をずっと綴ってるのですが、なんとなくほんわか系の太っちゃんの仕事ぶりとか、ベテラン事務職・井口さんの存在とか、クレーム処理の様子(「もめる現場のにおいを感じる」)とか、転勤族の悲哀とか、働く者にとって“ああわかるわかる”な空気がそこかしこに描き出されてて、さすが総合職でずっと激務をこなしてきた方の書くものだな、と思った。太っちゃんの秘密を秘密のまま終わらすとこも、粋ですな。

ただ、選考委員の方々が「女性総合職の出現によって女と男の台頭に働く場が生れた。(中略)その新しさがいかなる意味を持ち、どのような可能性を人間にもたらしたかを追求したのが本作」(黒井千次氏)等々、「働く女」「実社会」を生き生きと描いている、的なほめ方をする人がけっこう目に付いて、うーん、ほめるとこはそこか?と思った。うまく言えないけど。

そして、私は太っちゃんのようないわゆる「気のおけない同期の男」がいる職場で働いたことがないので、羨ましいなあ、と。そもそも、少なくとも私のいる出版業界では、大手でない限り、『同期』という概念は薄いのではないかしら?同じ年度に一緒に入社する人ってことでしょ?よく早○田とかの出身の人(特にオジサン)が、「●●は俺と同期で・・・」なんて言い方をするけど、そういう「横の連帯感」をそういや私は持ったことがないですわ。いや、だからどうってわけでもないんですが。

♪ところで♪
バレンタイン、タマゴンにチョコと、本でもプレゼントしようかと本屋を物色。ちょうど新刊で、
究極の勝利―ULTIMATE CRUSH
清宮 克幸 / 講談社
ISBN : 4062132710



が平積みになっているのを発見。
タマゴンは寝ても覚めてもスポーツ スポーツ スポーツ!なので、こういう本が大好き(なので、金子達仁とか、後藤正治とか、私も読まされてます。NUMBERは7年分在庫あり)。
で、タマゴンは清宮監督好きだし、即買いでしたが、プレゼント用につつんでもらうの、ちと恥ずかしかった。
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by chocciu | 2006-02-14 23:33 | 読書


●「県庁の星」(桂望実著、小学館)●

県庁の星
桂 望実 / 小学館
ISBN : 4093861501
スコア選択: ★★★★

「映画化決定!」と帯にあるとおり、まるで映画化かドラマ化を見越して書いたのでは?と思うほど、キャラ立ちした人物がたくさんでてくる話。確かにスーパーって、惣菜売り場のおばちゃんとか、警備員のおっちゃんとか、変ったお客とか、いろんなキャラがいて、人間くんずほぐれつドラマは作りやすいかもね。あ、ほらフランス映画でそういうのあったじゃん。なんだっけ、、あ、「百貨店大百科」だ!

やる気のない、ダメダメな主人公が、とんでもない環境に放り込まれて嫌々日々をすごし、でも環境にもまれるうちに変ってきて、周りの彼を見る目も変ってきて、最後は皆でがんばってハッピーエンド!・・・という話はわんさかあって、これもそういう話なのだけど、やはり「役人」と「民間」の感覚のギャップから生まれるズレ?が可笑しい。「産業労働部産業振興課産業支援班」などという長い肩書きとか、書類や数値、前例ばっかり気にしてるとことか、おもむろに「意見書」を提出してくるとことか、「書類が不備で受理できない」とか、「そうそう、役人てそうなんだよ!」と、半休とって納税滞納の督促状持ってけんか腰で役所の窓口で対決に望んだこと一度ではない私は共感しまくりで笑っちゃいました。

出世のことしか頭にない県庁のエリート野村が、最後には「現場のことを何もわかっていない!」と消防署の役人に憤るほど、人間性が変っていく過程を巧みに描いていて面白かった。パートのベテラン・二宮とその息子のストーリーもよい。何箇所か、「これどっちが喋ってるの?」と思ってしまうような会話文の頻発が気になったけど、たいしたことではない。

それにしても2月25日公開だって。最近はすぐ映画とかドラマになるのね。柴崎コウはともかく、織田裕二かあ・・・。あんな顔の役人っているかあ?いや、探せばいるでしょうけど、イメージ的に役人顔ってソース顔よりしょうゆ顔だよねえ。(古いたとえですいません)
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by chocciu | 2006-02-09 21:49 | 読書


●「容疑者Xの献身」(東野圭吾著、文芸春秋)●

容疑者Xの献身
東野 圭吾 / 文藝春秋
ISBN : 4163238603
満足度: ★★
(↑今日からこれに変えます スコアってなんだかよく分からないので)

東野圭吾を読むのは2回目だと思うけど、最初のはエーと・・・今調べたら『宿命』のようです。

・・・と、前作の印象が薄いのはナゼ?と、少々の不安を抱えつつ、タマゴンが買ってきたこの直木賞受賞作に挑む。

・・・うーん、不安的中かも。なんだろう、ミステリーを読み慣れていないからか、刑事とその上司や同僚、犯人などとのやりとりが牧歌的に感じちゃうんだよな。
「わかるかね ワトソン君」
みたいな。刑事モノだと、どうしても我が敬愛する高村薫先生の、読んでるこっちも全身ギラギラしてきちゃうような世界が一番私に刷り込まれてしまっているので、なんかのんびりに感じてしまう。

東野圭吾はどの小説もそうなんでしょうか、一文一文が短めですね。平易で読みやすいのですが、かつては「どかっとずしっとしたものを読むのが読書!」とばかりに、ドストエフスキーやらガルシア・マルケスやらに挑んでいた私には少々物足りないというか・・・。

まあ、これはお門違いのいちゃもんというものでしょう。言葉のつむぎ方は作家の数ほどあるというもの。問題は物語の中身、世界観です。

ところが、こっちも私、ダメでした。まず、

※※その前に、ネタバレ注意報です 知りたくない方は気をつけて※※


あの石神。主人公には感情移入して読みたいのに、最後まで同情できない。「これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった」と靖子はいうが、そ そうかあ?いや、人嫌いだった石神が不器用ながら初めて人を愛した、一途に、というのはわかるんだけど、やっぱり、自分のすごい秘密(弱み)を握っている、友達もいなさそうで自分にほれてそうな男には、女二人の家族は警戒するよなあ。靖子が無防備すぎる気がした。

そして、トリックのために別の人を●●(一応伏字で)・・・って、どうなのよ?一途な愛のためなら浮浪者の一人や二人・・・って、それはひどくないかあ?そんな犠牲の元に成り立つ献身や愛は、まったくもって共感できませんぞ。

というわけで、報道によると、直木賞選考の際には選考委員の意見が割れて多数決かなんかで決めたそうだから、選評を読むのを楽しみに待つことにする。


♪ところで♪
今日は昼食べに出たら、近くのビルがすごい報道陣と警備だったのでなんだろーと思ってたら、紀子様のご公務でした。あの界隈では、舟木一夫コンサート以来のフィーバーぶり。
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by chocciu | 2006-02-08 22:27 | 読書


●「物は言いよう」(斎藤美奈子著、平凡社)

物は言いよう
斎藤 美奈子 / 平凡社
ISBN : 4582832415
スコア選択: ★★★★

文芸評論家・斎藤美奈子さんの著作で今まで読んだのは「あほらし屋の鐘が鳴る」「読者は踊る」「趣味は読書。」「文学的商品学」「L文学完全読本」「。辛口批評で、有名作家でも遠慮なく切って、かつインテリジェンスな語り口、ユーモアも交えまくり。なので、好きなのです、この人の書くもの。

覚えてるのは、「文学的商品学」の中だったかな、うろ覚えだけど、「渡辺淳一の小説の服装の記述は必ず色+形状+アイテム名、色+形状+アイテム名の繰り返し」(例「紺のフレアーのスカートを身に付け・・・」)とかいうの。“慧眼”という言葉がぴったり。

本作も「フェミ・コード(=言動がセクハラや性差別にならないかどうかを検討するための基準)」というキーワードで、「女の涙には勝てん」「男はスケベだ」「女だからこそ・・・」等々、政治家や著名人により発せられた、フェミ・コード的にNGな言葉を羅列し検証していく。フェミニストが異議申し立てをすると、新聞は「かみついた」と表現するが、それはなぜか、とか。ジェンダー・フリー教育や雅子様御懐妊報道など、タイムリーな話題も満載。

読み進んで後半までいくと「何もここまで重箱の隅をつつかなくても・・・」と思ったりもするのだが、この方は「何もここまで重箱の隅をつつかなくても、とお思いだろう。だけど、・・・」等々、必ずといっていいほど読者の意識に先回りして、解説してくれるのだ。やっぱりインテリだ。

「フェミニスト」に対する世間の偏見とか、実際偏見の原因でもある一部のフェミニストの振る舞いとかに関しても触れられているのだが、なんだかんだいって、少し前の世代よりも、自分がお茶くみとか制服なしで働いたり、男と「家事分担」とかって言って共同生活できてるのも、先人の女性運動の方々の汗の上に築かれているっていうのはあるんだから。フェミ・コード的にNGな言葉にはせめて敏感でありたいと思う。

それにしても、さすがに最近は「愚妻」「愚息」なんて言う人はいないよね。結婚相手をどう呼ぶかでその人の人となりがあらわになってしまうそうだが、私結婚したらなんて呼べばいいんだ?「主人」「連れ合い」「ダーリン」「夫」「ダンナ」「パートナー」・・・「主人」は絶対やでしょ。や やっぱ「夫」か「ダンナ」が無難かな?
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by chocciu | 2006-02-07 21:25 | 読書


●「渋谷ではたらく社長の告白」(藤田晋著、発行アメーバブックス、発売幻冬舎)●

渋谷ではたらく社長の告白
藤田 晋 / アメーバブックス
ISBN : 4344990064
スコア選択: ※※※※

サイバーエージェント社長の藤田晋の自伝。作家志望だったこともあったそうで、現在もマメに渋谷ではたらく社長のブログを更新している。平易な文章だけど、無駄な修辞や言い訳がなく、正直者な感じで好感が持てた。会社を大きく見せるために、社員3人でわざわざ3次面接までやるとか、25歳の社員に取締役になるよう話を付けていたのに、もっと高学歴で経験もある30代の社員を採ったからって急に話を反古にしたり、「なんだかやなヤツだな」と思わせるエピソードが満載なのだが、隠し立てなく何でもあけっぴろげに書いているので憎めない。まだ奥菜恵と離婚する前の著作なので、元奥さんのエピソードもあり。彼女の話になると急にのろけモードになるのもご愛嬌か。

自虐ギャグのセンスもあり。会社を設立していざ仕事、となったのにインターネット接続ができない、ITなのに!とか。

それにしても、ネットバブルの頃のこういう会社って、実際の業績以外の要素─IT企業の評判とか、株の動きに左右されて、地に足が着いてなさそうで、なんか大変そうだなあ。バブルは去ったけど、社員は働いてて不安にならないのかしら?社員は毎日会社に寝泊りしてまで、いったい何をやってるのだろう?私まだ「今時の若い●●は・・・」なんて台詞が出る歳じゃないし(つうか藤田社長とタメ)、そんなアナログ人間でもないと思うんですけど、未だIT企業の社員てどんな仕事してるのか想像つきにくいです。

本人も内容で「やばかった」みたいな感じでふり返っていて、「株価を吊り上げるために」「株主のために」「なんとか赤字を黒字にする」ことばかり考えていて、社員のことや、長期的視野に立った仕事そのもの、なんかをおろそかにしていたので、迷走してしまったと。やはり、何十億、何百億の赤字、黒字、等々背負って働くって、人間性のどっかが麻痺するようなところがあるんでしょうな。

ま、こういう動かす金のケタが違う人々の世界、会社上場に向けての苦労話とか、ホリエモンや三木谷さん、村上さん等々おなじみな面子のエピソードなど、いろいろためになる内容満載で面白かったすよ。
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by chocciu | 2006-02-06 22:52 | 読書


●「東京タワー オカンと僕と、時々、オトン」リリー・フランキー著、扶桑社●

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
リリー・フランキー / 扶桑社
ISBN : 4594049664
スコア選択: ※※※※

ちょうど読み始めた頃、「100万部達成」のニュースを知った。福岡県は筑豊、小倉で生まれ育つ著者のノスタルジックな自伝なのかなと思って読んでて、実際ノスタルジックなエピソードのオンパレードなのだ。「三丁目の夕日」とかがヒットしてる理由(ちと前「クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲」という名作もありましたね)と同じな感じで売れてるのかなー、でもちょっと読みにくいなー、と、速読派の私がちょっと読んではかばんにしまい、またちょっと読んではしまい・・・な感じでえっちらおっちら読んでたのでした。最初は。

息子が親元を離れてから、物語が流れ出す。後半から最後にかけてずっと綴られるオカンのあの話よりも、息子の、オカンに悪いと思いながら、ゆるゆる惰性で流れる日々をすごし、自己嫌悪に陥りながらも何もしない、さらに自己嫌悪。、という日々の描写が身にしみた。

自分が幼い頃、サワガニ採って遊んだこととか、その場所に25年ぶりぐらいに行ってみたら整備された公園になっちゃってたこととか、お母さんが一回だけ私の前で号泣したこととか、そんなことを思いながら読んだ。

大切な人に「ありがとう」とちゃんと口に出して言って、一日一日を大事にしていこう、と思わせる本でした。
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by chocciu | 2006-01-30 22:20 | 読書


●「凍」沢木耕太郎著、新潮社●


沢木 耕太郎 / 新潮社
ISBN : 410327512X
スコア選択: ※※※※※


とにかくすごい。沢木耕太郎が、というより、描かれる山野井夫妻そのものが。標高何千メートルで、ロープに座って寝るとか、指や視力を失っての下山とか、その極限状態のなかでの冷静ぶり。

うちでは今、「ビバーク」が流行中(喫茶店を通りかかって「ちょっとビバークしてく?」とか)。山野井夫妻の崇高な佇まい、夫婦愛を前にして、「(タマゴンしか飲まない)ヤクルトと(私しか食わない)ヨーグルトは割り勘代に入れるか」とか、「寝る前の電気をどっちが消すか」とか、そういう醜い言い争いはちょっとやめよう、という、うちでのちょっとした抑止力になっております。(く くだらん。)

本作の魅力は、沢木耕太郎の語り口によるところも大だろう。夫婦だけで命綱をつなぎ、標高何千メートルで遭難、ということになると、どうしても「夫は妻を見捨てて下山できるのか?」みたいな、夫婦愛の物語を想像してしまうけど、そういう描写はしない。淡々と、本当にこつこつと寡黙に山を登る人のように、最低限の状況説明、心理描写しかしない。その分、本当にちょっとだけ夫婦愛に関するエピソードがでてくると、逆に印象に残る。「やはり、この二人は愛し合っていて・・・」等々、こちらのそんな下世話な想像力を二人は超えてしまってはいるのだけれど。

沢木耕太郎、山野井夫妻、両者のストイックな職人ぶりが合致した、素晴らしい作品。良い読書時間をありがとう。

山野井泰史さんの「山野井通信」がまた朴訥な感じですてきです。
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by chocciu | 2006-01-25 00:18 | 読書


●「一瞬の光」/白石一文著、角川書店●

一瞬の光
白石 一文 / 角川書店
ISBN : 4043720017
スコア選択: ※※


この人の読んだの初めてだった。

あのー、ぶっちゃけちょっとだめでした。
四十前のエリートリーマンが、暗い過去を持つ女の子①と、外国帰りの美人・家柄良しの公私とも公認の仲の彼女②との間でどっちを取るかで揺れ動くのだけど、

①「父親の虐待、精神病もちの兄の暴力、等々、肉親に虐げられてきた過去を持ち、鬱、自傷癖がある女の子」→人物設定が類型的な気がする。

②外国帰りなのに、なんか後半、①から彼の気持ちを取り返そうと、超献身的に料理を作りまくったり、「男の人は立てるべき」みたいな論を展開したりする。えええー?美人だし、料理できるし、そんなこと言ってくれるし、惜しみなく性の悦びも与えてくれるし、男にとってはなんかもう言うことなしな感じ。

まあ、普通なら①より②をとるだろう、ってところ、いろいろあって、ああいうラストになる。っていうのは話のねらいとしては分かるんですけど、なんか女の描き方が、男の視点なのが気になって感情移入できなかったですよ。

日本を代表する大商社内の出世争いとか、リーマンの仕事関連のエピソード部分の方が面白かった。
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by chocciu | 2006-01-24 00:19 | 読書


●「I'm sorry, mama」桐野夏生/集英社」●

I’m sorry,mama.
桐野 夏生 / 集英社
ISBN : 4087747298
スコア選択:



底辺系と言うのだろうか、どん底の病んだ女を書かせたら右に出る者なしの桐野夏生。本書に出てくるアイ子も底辺中の底辺、病みまくりで救いようなくこちらも帰りの通勤電車で救いようない気分で読了。「グロテスク」の女子高のイジメみたいな世界はまだ想像力が働くが、置屋の世界はファンタジーに思えてしまう。でも、アイ子のキャラが立っているので、冒険物語のようにして読めました。

ちなみに今まで読んだ桐野夏生作品は、

残虐記、グロテスク、光源、柔らかな頬、OUT、水の眠り灰の夢、天使に見捨てられた夜、顔に降りかかる雨、錆びる心。

この中では、グロテスク、柔らかな頬もよかったですが、光源、水の眠り灰の夢、の業界モノ系が結構好きです。

タマゴンは、「桐野夏生ってねえ、実は男なんだよ」と、どこの酔っ払いからいつ自分も酔っ払って聞いたのかわからんことを、酔っ払うたびに私にこっそり教えてくれます。
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by chocciu | 2005-11-30 00:22 | 読書


●「『犯人に告ぐ』雫井 脩介 / 双葉社」●

犯人に告ぐ
雫井 脩介 / 双葉社
ISBN : 4575234990
スコア選択:



横山秀夫を読みやすくした感じ。

それにしても男は警察小説が好きだね。
キャリアとノンキャリアの確執とか、かなりのツボなんしょうか。
女が唯川恵を読むような感覚?

冒頭、町田で誘拐事件が起き、神奈川県警か東京の警視庁どっちの管轄かでもめるシーンがあるのでですが、元・町田っ子の私としてはちと笑えました。
相模大野(神奈川)→町田(東京)→柿生(神奈川)→狛江(東京)、、、てかんじで小田急線ひとつとっても神奈川と東京が入り組んでる場所なのです。
地図を見ると、必死で東京に「がしっ」と食いついてる町田。
その努力も空しく、かなり神奈川にめり込んじゃってる町田。
「神奈川県町田市」でも郵便が届く町田。
町田 町田 覇者 覇者 Ma Chi Da♪(早稲田応援歌風に)

・・・そんな話ではない、と。

結論としては、我が敬愛する高村薫先生の警察小説の前ではどんな警察小説も霞む気がする。
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by chocciu | 2005-11-26 02:07 | 読書

    

33歳女、編集業者による日記です.
by chocciu
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プロフィール
34歳、女、旦那と2人暮らし、神奈川県在住、仕事は編集、夢は印税生活。

スキ:散歩、漫画だらだら読み、カウリスマキ、是枝裕和、高村薫、西原理恵子、国内ぶらり旅、鶴見川チャリ。

キライ:ほうれん草のごまあえ

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