鶴見川日記


カテゴリ:読書( 41 )



●「あの日にドライブ」(荻原浩著、2005年、光文社)●

あの日にドライブ
荻原 浩 / 光文社
満足度: ★★


自分が40過ぎでないから、または、家族を抱える立場じゃないから、
あまり共感できないのかな?

「あのときこうしていれば今頃は~」
とは、多かれ少なかれ、私も考えることはあるけど、
この小説の主人公は最初から最後まで、ずーーっと悶々、考えている。
ねたの割には、長編すぎる気がする。

また、主人公を冷たい目で見ていた家族が
終盤、なんかいい感じに変化するのだが、
え 急に?というか、
理由がよくわからず唐突感。

タクシー業界と銀行業界について知れたのは
面白かったですよ。
(銀行って、、、本当にこんなひどい感じなの?)


同じ著者では、「明日の記憶」「神様からひと言」がよかったです。
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by chocciu | 2006-08-09 23:07 | 読書


●「ミルキー」(林真理子著、2004年、講談社)●

ミルキー
林 真理子 / 講談社
ISBN : 4062122596
満足度: ★★★★


なぜか林真理子づいてます。

12から成る短編集。
男や、40~50代の女を一人称にした話が多い。
相変わらずダークサイドのドロドロ感がすばらしい。

表題作「ミルキー」がやっぱ滑稽でおかしかったかな。
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by chocciu | 2006-08-01 00:50 | 読書


●「野ばら」(林真理子著、2004年、文藝春秋)●

野ばら
林 真理子 / 文藝春秋
ISBN : 4163227008
満足度: ★★★


週刊文春連載時にぼちぼち読んでいたのだが、
通しでは読んでなかったので、それで。

女の、「嫉妬」とか「焦燥」とか「傲慢」とか、ダークな心を描かせたら、
私の読書歴のうちでは林真理子さんの右に出るものはいないわけだが、
本作でもそこは絶好調。

元コピーライターの発想力で繰り出される、キメ言葉の使い方も相変わらず。
「女はこういうとき、●●~なものだ。」
と、言い切るのとか。
すごいなー。

ただ、
同じ文春で、林真理子さんは見開き2ページのエッセイを書いているのだが、
それが毎週、けっこうなバブリーな自慢話のオンパレード。
ご本人も、作家は周囲が華やいでいないと書けない、と仰っていたので、
確信的なのだとは思いますが。

で、本作も、タカラジェンヌと歌舞伎の御曹司との恋が描かれるのだけれど、
京都の会員制のお茶屋バーに行ったとか、
着物を買いに行ったとか、
鱧料理とか、
京野菜を使ったイタリアンとか、
比叡山で薪能を見るとか、
そういう設定のオンパレードで、読みながら、なんとなーく
「あーこれも取材して書いたんだな。いーなー」
的な、ダークな心が動いてしまうのだ。

ま、知らない世界を垣間見させてくれるのでいんですが。
「お世話係のファン」とか、宝塚の実態の数々も面白かったです。
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by chocciu | 2006-07-30 12:18 | 読書


●新装版「人間の証明」(森村誠一著、1977年初出、角川文庫)●

人間の証明
森村 誠一 / 角川書店
ISBN : 4041753600
満足度: ★★★★


つい買ってつい読んでしまったという。

因果応報過多というか、両者が実は過去~だった・・・という設定ができすぎな気はしましたが、(特に、「棟居刑事と恭子」「棟居刑事とケン」のへん。偶然過ぎー!)面白く読めましたよ。
早読み派の私は、サスペンスなものはつい伏線を読み飛ばしがちなのですが、読み飛ばせないほど丁寧に状況説明がなされていたし。

ストーリーそのものよりも、1977年当時の「日本人のアメリカ観」が如実に表れていたところが興味深かったです。

「NY・・・それは犯罪者のうごめく人種の坩堝。」
みたいな。
ゴルゴがタバコふかしてるみたいな。
(意味 不明)

あと、
「ジョウジのサテン」(吉祥寺の喫茶店)等々の言葉遣いとか、
上野から富山の八尾まで夜行で1日かけて行くとか、
アンカレッジ経由でアメリカ行くとか、
そういう、時代を感じさせる描写が面白かったです。

今、ひとりビール中。
酔っ払ってますので、
かけてるかどうか。
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by chocciu | 2006-07-29 01:44 | 読書


●「うつうつひでお日記」(吾妻ひでお著、2006年、角川書店)●

うつうつひでお日記
吾妻 ひでお / 角川書店
ISBN : 4048539779
満足度: ★★★★

「失踪日記」で、べたなというか、レトロなというか、独特の感じのギャグになんかはまった。


本作は、その「失踪日記」を描く前のうつうつな頃の、漫画日記。
文字通り「日記」で、起承転結も何もない、でも、ギャグにやっぱりはまった。
同じ日が2回あるとか、そういうご愛嬌なとこも笑った。


怪我の功名というか、うつうつを漫画に転化して、作品にするなんてすごい。
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by chocciu | 2006-07-27 00:41 | 読書


●「アジアンタムブルー」(大崎善生著、文庫版:2005年、角川文庫)●

アジアンタムブルー
大崎 善生 / 角川書店
ISBN : 4043740026
満足度: ★★


「セカチュー」はダメでもこっちは泣けた、という前評判を元に読んだのだが、私には両者の違いがわからんかった。

・大人になって、恋人を診た医者が実は~、、、というエピソードはいったい何だったんだ?
何かの伏線かと思ってたら、そのまま別に何も・・・。

・中川宏美、キャラクターは昔の裕木奈江を彷彿とさせる。

・ニースの方々、急に来たわけアリ(しかもかなり)のカップルに、そんなに親切なのか?

・・・
うーん、そういう読み方をするもんじゃないのかも。
こういう、アクア色透明系?純愛小説は。
私は、ちょっと、ツボが。

大崎さんのは、将棋ノンフィクションシリーズの方が断然おもしろい。
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by chocciu | 2006-07-26 00:30 | 読書


●「不味い!」(小泉武夫著、2006年文庫版、新潮文庫)●

不味い!
小泉 武夫 / 新潮社
ISBN : 4101259410
満足度: ★★★★


農学博士(専攻は醸造学、発行学、食文化論)で、「世界中の珍味、寄食に挑戦している『食の冒険家』」という著者による、不味いもの論集。

得てして、人の悪口は楽しく、人の不幸は蜜の味、なものだが、本書はその快楽をよく突いてくださる。

「おいしーい」
よりも
「まっずーい」
と言われたほうが、話を聞きたい気がするもの。いかに不味かったかって。

「観光地のお膳」「不味い学校給食」「不味い駅弁」「シュール・ストレミング」等々、不味かったもの、体験を面白おかしく紹介してくれる。

「~あれは不味かったなあ。」「空しかったですねえ。」等々、飄々とした語り口で、著者近影の穏やかそうなお写真を拝見しながら、ほうほう、うんうん、あるある、てな感じで、また専門家な観点からの分析になるほどなるほど、てな感じで、こちらも楽しく読み進んでいたのですが、途中から、
「ちょっと待てよ。」
・・・
・・・

まず思ったのは
「カラスの肉」の章を読んだとき。
東北の湯治場で、経営者のオヤジが「カラスの肉は不味い」と言うので、どうしても挑戦してみたくなって、オヤジが調理してくれた(長ネギやニンニクを混ぜて叩いた肉に味噌や七味唐辛子を加え、竹串に巻きつけて焼いて食べる)ものを食べてみたという。
その不味さ、臭さの描写にこっちもウエッとなるのだが、
「カラスの肉→食ってみたい」
の思考回路にまず驚愕。

あとは、
「中国で10年前に漬けた蛇の酒を飲んで七転八倒した」話とか、
「アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシを生きたまま翅をむしって竹串に刺して焼いて食べ比べてみた」話とか、、、、

徐々に浮かんできた漢字2文字・・・

この方、
悪食

食に対する探究心に、感動しました。
面白かった。
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by chocciu | 2006-07-25 00:20 | 読書


羽生善治さん

うちでは訳あって今将棋熱。
実際にやってるわけではなくて。

タマゴンの仕事関係が縁で、2人して大崎善生さんの本を読み漁っている。
私の読み順でいうと
「パイロットフィッシュ」
「聖の青春」
「ドナウよ、静かに流れよ」
「将棋の子」
「アジアンタムブルー」(今読み途中)

書評は後日として。
大崎さんはご存知、「将棋世界」編集長だった方で、
将棋にまつわる著作が多い。
羽生七冠のときの凄さとか、「聖の青春」などに出てくる。


んで、昨日NHKの「プロフェッショナル」の再放送、眠い目こすりながら観た。

この番組でも、対局中の集中力とか、語る言葉とか、いちいちすごくて、
つまりは2人的に、かなり
「羽生ってすげえ」
モードだったのである。
(超 いまさらですが・・・)

んで、今日。
昼に大阪出張中のタマゴンからメール。
「羽生がグリーン席にいた!」

すごーい。
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by chocciu | 2006-07-20 22:59 | 読書


痛風が痛い

本はたくさん読んでるのですがね。
肩肘貼らず、書評を書きたいとおもっているのですが
今日だってもうねむいお。

とりあえず「半島を出よ」読了。
面白かったよ。
残虐描写は飛ばし読みしたけど。

そして私は痛風が痛い。
痛風ってオヤジの病気じゃなかったっけ。
半年とか、1年にいっぺん、足の親指の付け根がキリキリキリ、
いたいのなんのって。

ネットで検索したら「ほっておくと死に至ることもある」って、、、

痛風で死にたくないよ。
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by chocciu | 2006-06-01 00:34 | 読書


●「無名」(沢木耕太郎著、2006年、幻冬舎)●

無名
沢木 耕太郎 / 幻冬舎
ISBN : 4344003853
満足度: ★★★


死の床にある父の看病を通して綴られる息子の心情。
有名人の父とはいえ、他人にはまさに「無名」の人物について他人に読ませるには
相当の才能が必要だと思われるが、さすが沢木耕太郎である。
朴訥な父の人となり、微妙な距離感を保つ父子の関係がしみじみ、
その情景が浮かんでくるように伝わってきた。
そして、親を看取るとはどういうことか、普段考えないようにしている感情と
少し向き合ってみようかな、ちょっと早いけど、と思わせられる一冊であった。

沢木耕太郎は、しみじみいい一文が随所にあるのだが、本作もあった。
例えば、幼い頃の思い出・・・遠い記憶の方が鮮明に思い出される、というくだり。
なるほど、その通りだ。
父子で「遠い太鼓」という映画を観る前のニュースのエピソードなど、とてもよい。

それから、初めて父の書いた短い随筆を読んで、息子が驚くくだり。
まだ自分がものを書く仕事をする前の頃の文章なのに、
自分に文章のリズムが似ている、ということに沢木耕太郎は驚く。
短い随筆だが、なるほど、沢木耕太郎の書き方に似ているのである。

しみじみ、という言葉がぴったり、
しみじみしながら読んだ今日の通勤電車でした。
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by chocciu | 2006-04-21 23:54 | 読書

    

33歳女、編集業者による日記です.
by chocciu
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プロフィール
34歳、女、旦那と2人暮らし、神奈川県在住、仕事は編集、夢は印税生活。

スキ:散歩、漫画だらだら読み、カウリスマキ、是枝裕和、高村薫、西原理恵子、国内ぶらり旅、鶴見川チャリ。

キライ:ほうれん草のごまあえ

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