鶴見川日記


●「沖で待つ」(絲山秋子著、文藝春秋)●

沖で待つ
絲山 秋子 / 文藝春秋
ISBN : 4163248501
満足度:★★★

上の単行本は2月24日頃?発売予定らしい。私は今月の文藝春秋収録バージョンで読みました。石原慎太郎、やっぱり今回も怒ってましたな。いったいいつほめるのか・・・。

絲山さんの作品は『イッツ・オンリー・トーク』以来2作目です。結構面白くて、次もなんか読もうと思ってそのままになってしまっていた。

柴門ふみの『同級生。』を、『同期。』に換え、かつ恋愛抜き、みたいな感じ(なんじゃそら)。福岡営業所に同期として派遣された自分と太っちゃんとの関係をずっと綴ってるのですが、なんとなくほんわか系の太っちゃんの仕事ぶりとか、ベテラン事務職・井口さんの存在とか、クレーム処理の様子(「もめる現場のにおいを感じる」)とか、転勤族の悲哀とか、働く者にとって“ああわかるわかる”な空気がそこかしこに描き出されてて、さすが総合職でずっと激務をこなしてきた方の書くものだな、と思った。太っちゃんの秘密を秘密のまま終わらすとこも、粋ですな。

ただ、選考委員の方々が「女性総合職の出現によって女と男の台頭に働く場が生れた。(中略)その新しさがいかなる意味を持ち、どのような可能性を人間にもたらしたかを追求したのが本作」(黒井千次氏)等々、「働く女」「実社会」を生き生きと描いている、的なほめ方をする人がけっこう目に付いて、うーん、ほめるとこはそこか?と思った。うまく言えないけど。

そして、私は太っちゃんのようないわゆる「気のおけない同期の男」がいる職場で働いたことがないので、羨ましいなあ、と。そもそも、少なくとも私のいる出版業界では、大手でない限り、『同期』という概念は薄いのではないかしら?同じ年度に一緒に入社する人ってことでしょ?よく早○田とかの出身の人(特にオジサン)が、「●●は俺と同期で・・・」なんて言い方をするけど、そういう「横の連帯感」をそういや私は持ったことがないですわ。いや、だからどうってわけでもないんですが。

♪ところで♪
バレンタイン、タマゴンにチョコと、本でもプレゼントしようかと本屋を物色。ちょうど新刊で、
究極の勝利―ULTIMATE CRUSH
清宮 克幸 / 講談社
ISBN : 4062132710



が平積みになっているのを発見。
タマゴンは寝ても覚めてもスポーツ スポーツ スポーツ!なので、こういう本が大好き(なので、金子達仁とか、後藤正治とか、私も読まされてます。NUMBERは7年分在庫あり)。
で、タマゴンは清宮監督好きだし、即買いでしたが、プレゼント用につつんでもらうの、ちと恥ずかしかった。
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by chocciu | 2006-02-14 23:33 | 読書

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33歳女、編集業者による日記です.
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プロフィール
34歳、女、旦那と2人暮らし、神奈川県在住、仕事は編集、夢は印税生活。

スキ:散歩、漫画だらだら読み、カウリスマキ、是枝裕和、高村薫、西原理恵子、国内ぶらり旅、鶴見川チャリ。

キライ:ほうれん草のごまあえ

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