鶴見川日記


●「渋谷ではたらく社長の告白」(藤田晋著、発行アメーバブックス、発売幻冬舎)●

渋谷ではたらく社長の告白
藤田 晋 / アメーバブックス
ISBN : 4344990064
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サイバーエージェント社長の藤田晋の自伝。作家志望だったこともあったそうで、現在もマメに渋谷ではたらく社長のブログを更新している。平易な文章だけど、無駄な修辞や言い訳がなく、正直者な感じで好感が持てた。会社を大きく見せるために、社員3人でわざわざ3次面接までやるとか、25歳の社員に取締役になるよう話を付けていたのに、もっと高学歴で経験もある30代の社員を採ったからって急に話を反古にしたり、「なんだかやなヤツだな」と思わせるエピソードが満載なのだが、隠し立てなく何でもあけっぴろげに書いているので憎めない。まだ奥菜恵と離婚する前の著作なので、元奥さんのエピソードもあり。彼女の話になると急にのろけモードになるのもご愛嬌か。

自虐ギャグのセンスもあり。会社を設立していざ仕事、となったのにインターネット接続ができない、ITなのに!とか。

それにしても、ネットバブルの頃のこういう会社って、実際の業績以外の要素─IT企業の評判とか、株の動きに左右されて、地に足が着いてなさそうで、なんか大変そうだなあ。バブルは去ったけど、社員は働いてて不安にならないのかしら?社員は毎日会社に寝泊りしてまで、いったい何をやってるのだろう?私まだ「今時の若い●●は・・・」なんて台詞が出る歳じゃないし(つうか藤田社長とタメ)、そんなアナログ人間でもないと思うんですけど、未だIT企業の社員てどんな仕事してるのか想像つきにくいです。

本人も内容で「やばかった」みたいな感じでふり返っていて、「株価を吊り上げるために」「株主のために」「なんとか赤字を黒字にする」ことばかり考えていて、社員のことや、長期的視野に立った仕事そのもの、なんかをおろそかにしていたので、迷走してしまったと。やはり、何十億、何百億の赤字、黒字、等々背負って働くって、人間性のどっかが麻痺するようなところがあるんでしょうな。

ま、こういう動かす金のケタが違う人々の世界、会社上場に向けての苦労話とか、ホリエモンや三木谷さん、村上さん等々おなじみな面子のエピソードなど、いろいろためになる内容満載で面白かったすよ。
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by chocciu | 2006-02-06 22:52 | 読書

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33歳女、編集業者による日記です.
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プロフィール
34歳、女、旦那と2人暮らし、神奈川県在住、仕事は編集、夢は印税生活。

スキ:散歩、漫画だらだら読み、カウリスマキ、是枝裕和、高村薫、西原理恵子、国内ぶらり旅、鶴見川チャリ。

キライ:ほうれん草のごまあえ

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